郵便不正事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元局長、村木厚子被告(54)の第12回公判が10日、大阪地裁であった。部下だった当時の課長補佐(43)の証人尋問が行われ、村木被告から証明書を受け取ったとする障害者団体「凜の会」側が主張する厚労省の部屋の席などの配置を否定する証言があった。村木被告関与を巡る証言の信用性につながるだけに注目される。
これまでの公判で、凜の会代表の倉沢邦夫被告(74)は、厚労省障害保健福祉部企画課や元係長、上村勉被告(40)がいた隣室の同課社会参加推進室の席などの配置に触れ「(04年2月25日、証明書発行を依頼する際)社会参加推進室から窓側通路を通って隣室に行き、(課長だった)村木被告にあいさつした」と証言。同年6月上旬ごろには、「課長席の正面で村木被告から証明書を受け取った」と話した。
ところが、この日証人出廷した当時の課長補佐は「隣室との間はキャビネットで窓側まで仕切られ、行き来できるのは廊下側の通路だった」と指摘。さらに、「課長席の前にはつい立てがあった(ため正面には立てない)」とも述べ、倉沢被告が主張する部屋の配置を否定した。今月3日出廷した別の元課長補佐(61)も「課長席前につい立てがあった」と証言していた。弁護側によると、現在はつい立てはなく、部屋の窓側に通路ができているという。【日野行介】
【関連ニュース】
郵便不正:石井一参院議員、関与を否定 証人出廷 郵便不正:元係長「再逮捕を恐れ」被告関与と供述 石井一参院議員:郵便不正事件での口添えを否定 郵便不正:元係長が村木被告の指示否定 大阪地裁 郵便不正事件:石井議員との「面会記憶ない」と元記者証言 ・
今年結成30周年 5月にはツアー予定も JAYWALK逮捕(産経新聞)・
ゲーム喫茶強盗、100万円奪う=売り上げや客の所持金、2人けが−大分(時事通信)・
<歌舞伎>中村壱太郎ら親子3代で会見…京都南座(毎日新聞)・
官房長官案も「精査」 普天間移設問題(産経新聞)・
オノで妻の頭を…八王子の67歳、殺人容疑で逮捕(産経新聞)